10月よりインフルエンザワクチンとコロナワクチンの定期接種が始まります。
詳しくはお知らせをご覧ください。
通常ワクチン接種から有効な免疫がつくまで2週間から1カ月程度かかるとされています。
流行に入ってしまい慌てることのないよう、早めにワクチン接種を済ませておきましょう。
なおインフルエンザワクチンとコロナワクチンは同時接種可能です。
ご予約はWEB、メール、お電話、ご来院時に受付にて承っております。
さてコロナワクチンも様々な種類が存在しています。
当院ではコミナティ(mRNAワクチン)とヌバキソビット(不活化ワクチン)が接種可能です。
コミナティはmRNAワクチンで、コロナワクチンとして初期から使用されておりデータも豊富で予防効果や重症化抑制もしっかりと証明されていますが、人によっては発熱などの全身性の副反応が強い方も見受けられます。
ヌバキソビットは既存のB型肝炎や帯状疱疹ワクチンと同じ組み換え蛋白ワクチン(不活化ワクチン)で、データからはコミナティと効果の差はなく、一方で発熱などの全身性の副反応の頻度は低いとされます。現在日本ではは年1回の接種となりましたが、1年間にわたる抗体価上昇の持続のデータも示されています。ただしコミナティより後に接種可能となっているため、蓄積されたデータ量はコミナティより少ないです。
これまで通り引き続き実績のあるコミナティを接種されるのもよいかと思いますし、これまでの接種時に副反応が強かった方やなじみのある不活化ワクチンをご希望の方はヌバキソビットを接種されるのも良いかと思います。ご希望ございましたらお申し付けください(在庫状況によりご希望に添えない場合もございます)。
次にインフルエンザワクチンですが、成人の方はこれまで通りのワクチンを接種していただきますが、2歳から18歳の方は2024年から新しい経鼻生ワクチン(フルミスト)が日本でも承認されて使用できるようになりました。注射ではなく、両方の鼻の穴からワクチン液を注入するタイプですので、針を刺す必要がありません。不活化ではなく生ワクチンになりますので、接種後にインフルエンザ様症状が出る場合があり、また免疫が低下するような病気があったり免疫抑制薬を飲んでいる場合は使用することができません。同居家族に妊婦の方や免疫力が落ちている方(例えばご病気の方やご高齢の方)などがいらっしゃる場合は避けて下さい。一番のメリットとしては針を刺すことなく、1回の投与で済みますので、針を刺したくない、1回で終えたい小児の方にはお勧めです。前述の通り接種後にインフルエンザ様症状が出ることがありますので、接種タイミングには気を付けていただきたいのと(ワクチン接種後に大事なイベントなどがないスケジュールがお勧めです)、発熱の際にインフルエンザの検査をすると陽性になったり、万が一抗ウイルス薬で治療をしてしまうと効果が落ちる可能性がありますのでご注意ください(熱さましなどの症状を抑える薬の内服は全く問題ありません)。